2006年放送関係物故者
脚本家の佐々木守(ささき・まもる)氏が 2月24日、すい臓がんのため死去。69歳だった。( 2/27 読売新聞朝刊より)
映画やテレビドラマ、アニメなどの脚本で活躍。大島渚監督の映画「絞死刑」や、テレビ「ウルトラマン」「柔道一直線」「アルプスの少女ハイジ」などの作品を手がけた。
演出家で作家の久世光彦(くぜ・てるひこ)氏が 3月 2日、虚血性心不全のため死去。70歳だった。( 3/ 3 読売新聞朝刊より)
東京都出身。東大卒業後の1960年にKRテレビ(現TBS)に入社。62年のドラマ「パパだまってて」で演出家デビューした。70年代に入って、「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」「ムー」などのホームドラマを次々と生み出し、時代を代表するヒットメーカーに。79年にTBSを退社し、製作会社「カノックス」を設立。軽快な作品の一方で「向田邦子シリーズ」のような繊細でしみじみとした人間ドラマも手がけ、92年には「女正月」で芸術選奨文部大臣賞を受けた。
映画監督、作詞、舞台演出にも乗り出すとともに、作家としても活躍。94年に「一九三四年冬−乱歩」で山本周五郎賞、97年に「聖なる春」で二度目の芸術選奨文部大臣賞を受賞した。98年に紫綬褒章。
声優の鈴置洋孝(すずおき・ひろたか)氏が 8月 6日、肺がんのため死去。56歳だった。( 8/11 読売新聞朝刊より)
「機動戦士ガンダム」のブライト・ノアや「ドラゴンボール」の天津飯など、数多くのアニメで活躍した。
声優の武藤礼子(むとう・れいこ)さんが10月29日、急性心不全のため死去。71歳だった。(10/31 読売新聞朝刊より)
テレビアニメ「ふしぎなメルモ」の主人公や「ムーミン」のノンノンなどを担当し、外国映画でもグレース・ケリーやエリザベス・テーラーらの声を吹き替えた。
映画監督で演出家の実相寺昭雄(じっそうじ・あきお)氏が11月29日、がんのため死去。69歳だった。(11/30 読売新聞夕刊より)
東京都出身。早稲田大学卒業後の1959年に東京放送(現TBS)に入社。66年の「ウルトラマン」をはじめ、「ウルトラセブン」「怪奇大作戦」などの特撮ドラマを演出し、69年の短編「宵闇せまれば」で映画を初監督。翌年同社を退社後、長編第一作の「無常」を手がけ、映画「曼荼羅」「あさき夢みし」などで、日本的な精神風土に迫る作品を撮った。
88年には、「帝都物語」で日本映画初のハイビジョンを導入、「屋根裏の散歩者」「D坂の殺人事件」で、江戸川乱歩の耽美的な世界を映像化した。また、99年の「狂ってゆくレンツ」など、オペラの演出も手がけている。東京芸大名誉教授を務め、「星の林に月の船」などの著書もある。
作曲家の宮内國郎(みやうち・くにお)氏が11月27日、大腸がんのため死去。74歳だった。(12/ 1 読売新聞朝刊より)
「ウルトラマン」「快獣ブースカ」など、おもに特撮ドラマの音楽を手がけた。
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