放送期間:昭和56年 9月18日〜12月25日(全14回) 放送時間:金曜 後10:00〜10:55
製作著作:TBS
プロデューサー:大山勝美、片島謙二 脚本:山田太一 音楽:ザンフィル、小室等
参考資料:下重暁子編著「ゆれる24歳」(サイマル出版会)
出演: |
森昌子(佐伯のぶ代)、古手川祐子(吉川久美子)、田中裕子(池谷香織)、柴田恭兵(根本典夫)、
児玉清(吉川武志)、谷口香(妻・優子)、前田武彦(佐伯賢作)、坂本スミ子(妻・静子)、
佐藤慶(池谷信吾)、佐々木すみ江(妻・由起子)、菅野忠彦(松永課長)、加藤健一(中野二郎)、
田中美佐(国枝妙子)、矢島健一(岡崎勇)、平田満(古屋係長)、安藤一人(佐伯茂)、
三崎千恵子(中野正子)、高桐真(中野国夫)、深江章喜(マスター)、根津甚八(青山信一)
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数々の名作を残したTBS金曜ドラマ枠の一本。適齢期を迎えた3人の女性を主人公に、結婚への憧れと現実を前にして揺れ動く姿を描く。山田太一の作品の多くはつねに社会を見据えた普遍的なテーマを扱い後年に見ても古びないところがあるが、本作は若干その傾向を異にする。20歳過ぎの女性の結婚について展開されるさまは時代を経てリアルさを失い、滑稽さを感じてしまうし、ドラマ作りにも当時の時代性を強引に取り込もうとしたところが見て取れる。そういった意味では80年代後半に来るトレンディドラマの要素を先取りしていたドラマともいえるのだが、最終回の取ってつけた感などは山田らしからぬお粗末な結末である。本作と同時間帯にフジテレビでは『北の国から』(倉本聰脚本)が放送されており、互いに視聴率を競ったことでも話題となった。
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