放送期間:昭和58年 4月 4日〜59年 3月31日(全297回) 放送時間:月〜土曜 前 8:15〜 8:30
企画・制作:NHK
作:橋田壽賀子 音楽:坂田晃一 制作:岡本由紀子
出演: |
小林綾子/田中裕子/乙羽信子(おしん)、泉ピン子(ふじ)、伊東四朗(作造)、大路三千緒(なか)、
中村雅俊(俊作)、長岡輝子(くに)、志喜屋文/東てる美(加代)、小林千登勢(みの)、石田太郎(清太郎)、
並木史朗(竜三)、高森和子(清)、北村和夫(大五郎)、ガッツ石松(健)、渡辺美佐子(たか)、
田中好子/佐々木愛(初子)、山下真司/高橋悦史(仁)、塩屋智章/野村万之丞(希望)、田中美佐子/浅茅陽子(道子)、
大橋吾郎(圭)、長門裕之(仙造)、赤木春恵(ひさ)、渡瀬恒彦(浩太)、語り手 奈良岡朋子
|
脚本家・橋田壽賀子の代表作にして、テレビドラマ史上最高の視聴率62.9%を記録したまさに国民的ドラマ。平均視聴率も52.6%と、歴代の連続テレビ小説の中で群を抜いている。ちなみに放送期間が一年間となるのは昭和49年の『鳩子の海』以来で、連続テレビ小説の王道ともいえる女性の一代記を描いた本作は当時社会現象として迎えられた。
東北の貧しい小作農の娘として生まれたおしんは、口減らしのため幼くして奉公に出され、数々の苦難や試練に耐えながら明治、大正、昭和と移り変わる激動の時代をたくましく生き抜いていく。少女期を演じた小林綾子が奉公先でのいじめにひたすら辛抱するけなげさは瞬く間に視聴者を取り込んで、その人気はベテラン女優の田中裕子、乙羽信子へと引き継がれていく。ややもすると少女時代の耐え忍ぶ姿ばかりが喧伝される向きがあるが、おしんの生涯は必ずしも不幸の連続ばかりではない。おしんはその生涯に幸せの手を差し伸べられることも少なくなかった。むしろ人生の途上においてさまざまな人々と出会い、支えられながら生きるという人間のあり方こそがドラマの本質である。それだけに本放送終了後には日本ばかりでなくアジアを中心に世界68ヶ国の地域で放送され、各国の人々の共感を呼ぶに至っている。
Copyright (C) 2007 Ta-kumi. All rights reserved.