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放送期間:昭和51年10月17日〜52年11月13日(全48回) 放送時間:日曜 後 8:00〜 8:54

制作:東宝株式会社
企画:岡田晋吉、梅浦洋一 プロデューサー:川口晴年、石井幸一 音楽:トランザム チト河内
主題歌:松崎しげる「俺たちの朝」
挿入歌:勝野洋「海が呼んでいる」「青春わすれもの」、秋野太作「ふるさとへお帰り」、森川正太「光こぼれる時に」

出演 勝野洋(岩崎修治)、小倉一郎(田口勇夫)、
森川正太(佐久間かほる)、長谷直美(滝村麻子)、秋野太作(秋野太作)、
北村和夫(岩崎皓一郎)、岡田奈々(岩崎杏子)、穂積隆信(中村良則)、井上純一(中村考一)、
上村香子(西条美沙子)、原田美枝子(沢野美雪)、
日色ともゑ(田口貴代)、名古屋章(青田昇)、加藤治子(岩崎尚子)

DVD 販売:バップ



No.放送日サブタイトル脚本監督
1 '76/10/17 お前と俺ともうひとり 鎌田敏夫 山本迪夫
2 10/24 オッスと海と泣き上戸 鎌田敏夫 山本迪夫
3 10/31 白い帆と風と俺 畑嶺明 山本迪夫
4 11/07 愛と憎しみとひとりぼっち 鎌田敏夫 土屋統吾郎
5 11/14 ヌケと親父と男の涙 畑嶺明 土屋統吾郎
6 11/21 寝巻と便所掃除と男のやきもち 鎌田敏夫 山本迪夫
7 11/28 出逢いと愛と別れ 畑嶺明 山本迪夫
8 12/05 ツナギとコンプレックスと仲間たち 畑嶺明 土屋統吾郎
9 12/12 一人前の男と初体験と年上のひと 鎌田敏夫 土屋統吾郎
10 12/19 別離(わかれ)とイヤリングと友達の女 鎌田敏夫 山本迪夫
11 12/26 喧嘩とやる気と下手な芝居 畑嶺明 山本迪夫
12 '77/01/09 おんぶと冬の風と姉ちゃんの恋人 鎌田敏夫 土屋統吾郎
13 01/16 裸踊りと染色と口惜涙 畑嶺明 土屋統吾郎
14 01/23 冬の海とやさしさと少女の涙 畑嶺明 山本迪夫
15 01/30 金欠病と女子寮とオッスのギックリ腰 鎌田敏夫 山本迪夫
16 02/06 食欲とスパイと不景気な面(つら) 鎌田敏夫 山本迪夫
17 02/13 チューとレポートと協力者たち 柏原寛司 土屋統吾郎
18 02/20 初恋の人とろうけつ染とカアコの御主人 長手源三郎、鎌田敏夫 土屋統吾郎
19 02/27 雨漏と人工呼吸と熱い味噌汁 畑嶺明 山本迪夫
20 03/06 三十男とおふくろと男の泣顔 畑嶺明 山本迪夫
21 03/13 父と兄妹と母の死 鎌田敏夫 土屋統吾郎
22 03/20 タヌキと青春時代と心の痛み 鎌田敏夫 土屋統吾郎
23 03/27 炊事当番と物置小屋と下着の山 畑嶺明 山本迪夫
24 04/03 夢と下着ともういやッ!! 鎌田敏夫 山本迪夫
25 04/10 ジーンズショップと前売券と男の夢 柏原寛司 土屋統吾郎
26 04/17 親父と行きずりの女と春の凧 鎌田敏夫、折戸伸弘 土屋統吾郎
27 04/24 うなぎと未婚の母と愛してます 畑嶺明 木下亮
28 05/01 母と不良少女とすんません 鎌田敏夫 木下亮
29 05/08 ドン底生活と芝居と大馬鹿野郎 畑嶺明 山本迪夫
30 05/15 Kissとジンマシンとせつない気持 鎌田敏夫 山本迪夫
31 05/22 三畳間とスポット・ライトとワタ菓子 畑嶺明 土屋統吾郎
32 05/29 酔っぱらいと腕のいい経理マンとタマネギの皮 柏原寛司 土屋統吾郎
33 06/05 海男と飛行機野郎と女の微笑み 畑嶺明 山本迪夫
34 06/12 ベッドと女子大生ともう知らない 鎌田敏夫 山本迪夫
35 06/26 喧嘩と一匹の魚と赤い車の女 鎌田敏夫、長手源三郎 土屋統吾郎
36 07/10 男2人と寝台車とカアコ頑張る 畑嶺明 土屋統吾郎
37 07/31 金沢と片想いとカッとなったら止まらない 鎌田敏夫 山本迪夫
38 08/07 能登の海とウマの骨と涙の父 畑嶺明 山本迪夫
39 08/14 殴り合いとヨットハーバーと船よさらば 柏原寛司 土屋統吾郎
40 08/28 鹿児島とWデイトと幼い日の呪文 鎌田敏夫 土屋統吾郎
41 09/11 薩摩の海とカツオ節とああ青春 畑嶺明 土屋統吾郎
42 09/25 芸術の秋とチャンスとどうしてこうなるの? 畑嶺明 山本迪夫
43 10/09 別れの時とミクロネシアとよォッ!妹 柏原寛司、鎌田敏夫 山本迪夫
44 10/16 北の町・大沼とすんませんと家族ごっこ 鎌田敏夫 木下亮
45 10/23 グッドバイと男のロマンと心が痛い 畑嶺明 土屋統吾郎
46 10/30 ふるさとと家出娘と焼きそこないのパン 柏原寛司、長手源三郎 土屋統吾郎
47 11/06 シドニーと燃える男とお先真ッ暗 畑嶺明 山本迪夫
48 11/13 絶望と出発と雨の中の接吻 鎌田敏夫 山本迪夫


解説

一般には主要キャストの個性と人気から『俺たちの旅』の印象が濃く、知名度的にも高いと思われるが、ドラマ全般を通しての完成度は本作のほうが優っていたようだ。それは汗と涙に象徴される類型的な青春ドラマから脱皮、より深みのある人間ドラマへと踏み込んだ作りがなされていた点にある。むろん前作でもそうした試みは見られたものの、個々の人物描写や作品全体の統一感などおいて本作は前作をしのぐ。とくに注目すべきは、従来の青春ドラマでは意識的に避けられていた男女の揺れを描いたこと。そのテイストは脚本陣のチーフを務めた鎌田敏夫による後年のヒット作『男女7人夏物語』で見事昇華される。



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