過去2回にくらべ大掛かりな手術であったはずだが、今回は入院期間が16日間と一番短くて済んだ。とはいえ切除部分が大きいためか、いまだに鈍い痛みが走ったりする。顔の左半分がしびれていて、自分の顔じゃないみたい。痛み止めの薬も欠かせない。口が大きく開かないのと閉じられないのとで食事がうまくとれず、しゃべりもなんだかカツゼツが悪くなったよう。医師に言わせると、神経は切断していないので、徐々に慣らしていけば、いまよりはよくなるだろうとのことだが、気持ち的に相当へこんでいる。手術前にもそうした説明は受けていて、ある程度覚悟はしていたのだが...。
5月2日(月) 晴れ
退院後、初めての外来受診。退院してからまだ1週間も経っていないのに、なんだか妙に懐かしく思えてしまう。予約があるのに1時間も待たされ、ようやく担当T医師の診察を受ける。顔面の違和感はしょうがないとして、創部はまず問題ない。もう普段どおりの生活でよいという。切除した腫瘍の病理検査も良性であったとのこと。写真を見せてもらうが、周辺組織と一緒に摘出されたそれは"根しょうが"のようであった。こんなものを取っちゃって、その部分はいまどうなっているのか素朴な疑問が。空洞ってことはないよなー。
5月13日(金) 曇りのち晴れ
退院から17日が経った。術後30日目。退院直後にくらべると、痛みや違和感はちょっとましになってきたような。創部のバンドエイドも貼らない日もあったり。電車にも乗るし、バイクにも乗る。すでにあちこち外出して、もはや病人ではない。ただここ数日は、むしろ五十肩のほうが痛くて痛くて。そっちのほうがつらい。入院中に携帯で撮った写真もアップして、今日ようやく入院中のブログ記事の編集が片付く。
6月6日(月) 晴れ
外来受診。取り立てて問題はない。良好とのこと。次回はMRIを撮るそうで、そのために血液検査がある。単なる採血なのだが、看護師が下手だったのか、めちゃくちゃ痛かった。3回射されてやっと成功。薬は鎮痛剤は処方されず、末梢性神経障害治療剤のみ。次回8月の外来までの分をごっそりともらってくる。実際、退院直後にくらべれば自分でもずいぶんとよくなった気がする。飲み物を飲むときに口からこぼれる、口がうまく回らずしゃべりが舌足らずというのはなかなかもとには戻らないが...。いまはそれよりも五十肩の肩が痛くてめちゃくちゃつらい。
8月9日(火)MRI検査
8月15日(月)外来
11月14日(月) 晴れのち雨
3ヶ月ぶりの外来受診。入院中よく病室に来てくれた若いT医師の診察。手術を執刀してくれたT医師とも久しぶりに顔を合わす。ほとんど問題はないよう。薬も出ない。手もとに残っている分を飲みきればそれでいいとのこと。半年たって、ずいぶんとよくなった。半年前を思い出すとそれは実感としてある。たしかに今でも引きつる感じは残っているものの、食事が口からこぼれることもなくなったし、それなりに口もうまく回るようになった。いつのまにか違和感や不自由はほとんど気にならなくなってきている。一時はこの先ずっとこの状態なのかと沈んだ気持ちになったものだが...。2人のT医師に心から「おかげさまで」と伝えてきた。