なぜか群馬で大河ドラマ館をやっている。「花燃ゆ」のタイトルバックに山口県と並んで群馬県と出てくるのでおやっと思ってはいたが、この連休、帰省したついでに行ってみた。会場は群馬県庁昭和庁舎。おそらく小学生の頃に社会科見学か何かのたぐいで訪れて以来だ。
で、なんでここに群馬がからんでくるかというと、「花燃ゆ」の主人公・文の夫となる楫取素彦(小田村伊之助)が群馬県の初代知事だからである。ドラマでも後半は群馬県に舞台を移すようだ。群馬にとって大河とのタイアップはここぞとばかりだろうが、ただでさえ取れていない視聴率が今後どうなることかと余計な心配をしてしまう。まあ、それでもお客さんはそこそこ入っていた様子。
大河ドラマからは逸れるが、県庁の新庁舎32階には展望台があって、じつはここ東京都庁舎に次ぐ高さだそうである。なので見晴らしは抜群。とくにくっきりとした赤城の稜線に感動してしまうのは、やはり自分が群馬県人だからだろうか。また26階にある12,000分の1の「群馬県のジオラマ」も面白い。群馬県人なら訪れて損はないと思う。とくに故郷を離れてしまった群馬県人にとっては。
群馬県庁を後に、ほど近くにある臨江閣を訪れる。ここも楫取素彦ゆかりの建物だそうである。かつて群馬に住んでいながら、いまのいままでこんなところがあること自体知らなかった。恐るべし大河ドラマ効果である。
そしてさらにもうひとつ。前橋文学館にも立ち寄ってみる。ここは詩人萩原朔太郎にちなんでの記念館なのだが、なぜか"「真田丸」冬の陣と真田兄弟"という企画展をやっており、大阪冬の陣の布陣図が展示されていた。早くも来年の大河「真田丸」の話題を見込んでのことか。
ちなみに市内の観光には自転車がおススメ。バスよりも自由にあちこちをまわれる。前橋駅前のレンタサイクルを借りるといい。
手前の古っぽい建物が昭和庁舎。ここで大河ドラマ館をやっている。奥の高い建物が展望台のある新丁舎である。
臨江閣。本館、別館、茶室からなる文化財。この存在、おそらく群馬県人でも知らない人は多いんじゃないだろうか。
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