33年前の日記

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今年のカレンダーは33年前のそれと同じである。そのためか、33年前のあの日、自分は何をしていたかと思いをめぐらすことがこのところ多い。
というのも33年前は自分にとって特別な年なのだ。親元から独立し、新しい環境と仲間のもとで様々な出会いがあり、おそらく自分の生涯の中でもっとも輝いていた年なのである。
しかし果たして本当にそうだったのか。今回ちょっと気になることがあって、それを思い出したくて思い出せず、押入れから33年前の日記を引っ張り出してめくってみる。そうしたところ、ちょうどいま時分の4月の日記に「毎日がつらい」「おもしろくない」といった言葉が並んでいていささか愕然。

あの時代、毎日はもっと輝いていて楽しい日々だったのではなかったのか。
30数年のうちに暗い思い出も自分の中で輝いた日々に塗り替えてしまったのか。
いや、そんなことはない。あの時代はやはり輝いていたはずだと思う。

今また仕事面で環境が変わり、ここ数日の自分は大いなる戸惑いの中にいる。そんな今の自分を33年前の自分が励ましてくれているように思えた。

追記:
ただ、自分の中で記憶の改ざんがあったことにはいまさらびっくり。東京へ出てきてはじめて映画館へ行ったのは4月末だと記憶していたが、2週目の土曜日だったとは...。

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